1月の国内投信は306億円の流入超、「野村米国ハイ・イールド債券投信」が押し上げ
[東京 4日 ロイター] 投信情報サービス会社トムソン・ロイター・リッパーによると、1月の国内追加型株式投資信託(ETFを除く)の純流出入額(設定額から解約額と償還額を引いたもの)は推計でプラス306億円となり、2カ月ぶりに流入超に転じた。野村アセットマネジメントが新規設定した「野村米国ハイ・イールド債券投信(通貨選択型)」がシリーズ合計で1280億円を超える資金を集めたことが寄与した。
ETFを含めた場合でも1月は約717億円の流入超となり、前月の約490億円の流出超から反転した。
ただ、約1年半ぶりの大型設定となった野村の米高利回り債投信など新規ファンドを除くと、「資金流入は全体的に細ったまま」(大手投信会社)。円高基調や分配金引き下げなどを嫌気して外債ファンドから資金が逃げ出しており、「銀行の顧客を中心に個人マネーのリスク回避姿勢は当面続く」(同投信)との見方もある。
<純流入額トップは債券型米ドルハイイールド、株式型日本株は3位>
2月4日付のリッパー・データ・リポートによると、リッパー分類別(ETFを除く)で1月の純流入額が最大だったのは「債券型米ドルハイイールド」で純流入額は1237億円。実質的に米ドル建ての高利回り事業債に投資する野村の新ファンドが貢献した。
2位は前月と同様「債券型豪ドル」で374億円の流入超。前月まで3カ月連続でトップだった「株式型日本株」は純流入額が約247億円と前月の約380億円から減少し、3位にとどまった。ただ、4カ月連続で流入超を維持した。
一方、純流出額が最大だったのは前月と同様に「債券型グローバル」で717億円。同分類は昨年10月に07年2月以来20カ月ぶりの流出超に転じた後、4カ月連続で流出超となっている。純流出額は12月の約439億円に比べ拡大した。
純流出額2位は前月と同じく「ミックスアセットその他安定型」で約528億円。こちらも純流出額は前月の273億円から拡大。同分類は13カ月連続の流出超となった。3位は「債券型グローバル短期債」の約214億円。
同リポートによると、「株式型グローバル」も8カ月連続の流出超、「ミックスアセットその他バランス型」も14カ月連続の流出超と流出が止まらないが、「不動産型グローバル」や「株式型中国株」は3カ月連続で流入超となり、長く流出が続いていた分類の一部で資金流入ペースが加速している。
<米ハイ・イールド債投信ブラジルレアルコースが流入額トップ、流出額トップはグロソブ>
個別ファンド(ETFを除く)の純流入額トップは、「野村米国ハイ・イールド債券投信(ブラジルレアルコース)毎月分配型」62006928JP.LPで約459億円。2位は国際投信投資顧問が1月に設定した「アジア・パシフィック・ソブリン・オープン(毎月決算型)」62006912JP.LPで約195億円。3位は野村米国ハイ・イールド債シリーズの豪ドルコース毎月分配型62006927JP.LPで約191億円だった。
一方、純流出額トップは、前月に続き、国際投信の「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)」62002137JP.LPで約509億円の流出超。前月の約307億円に比べ拡大した。純資産残高で国内最大のグロソブは4カ月連続の流出超。同社は先月、世界的な金利低下と急激な円高などを理由に、160万人が保有するとされるグロソブの月次分配金を8年ぶりに引き下げており「1月後半には分配金の減額を嫌気した解約も出たようだ」(業界関係者)という。
2位も前月と変わらず野村アセットの「マイストーリー分配型(年6回)Bコース」62005038JP.LPで383億円の流出超。13カ月連続の流出超で流出額は前月の約88億円に比べ膨らんだ。3位も同社の「野村世界高金利通貨投信」62006198JP.LPで約100億円の流出超となった。
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